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  • 自分の気持ちを伝える練習をしてこ

    この前、児童館で会った3歳の女の子のことばがとてもよかったのでメモ。

    女の子(3歳)がお絵かきボードで絵を描いていたら、うちの息子(1歳半)が横からボードにお絵かきしをはじめた。女の子は激怒。「やめて!貸さないよ!」とお絵かきボードを取り上げる。息子はその剣幕にびっくりして泣く。

    女の子母「○○はもういっぱい遊んだよね。小さいお友だちにはどうぞしてあげたら?」

    女の子「いやなの」

    女の子母「なんで?」

    女の子「……。 ○○より小さい子どもだから、おもちゃ貸したい。貸してあげたい。でも今日はやなの。いやな日なの。貸せる日にまた貸してあげる!だから今日は貸さないの」

    女の子母「そっかそっか。それならしょうがないね。ちゃんとそれを小さいお友だちに伝えよう。ごめんね、今日はこれで遊びたいから貸せないのと優しく伝えてね。」

     

    わたしは感激してしまった。女の子はちゃんと自分の不快な気持ちに向き合って、その自分の気持ちを他者に説明できた。女の子は自分の気持ちを大事にできている。そしてお母さんもその子の気持ちを尊重してあげている。

    わたしは幼い頃から、友だちから納得のいかないようなことをされてもヘラヘラ笑いながら「いいよいいよ〜」と言ってしまう方だった。

    事を大きくしたくない。自分が諦めればすべてこの場はおさまる。自分の欲を抑え込む方が、相手に自分の気持ちを説明したりやりとりすることより楽だから。

    でもそれは、自分の欲をおざなりにしていた。それを友だちならず、親や兄弟にもしていたなあと。

    わたしの〜したいという気持ちはどこにも消化されず、ぐるぐると自分の中で飲み込むしかない。行き場のない感情。それをどう対処したらいいのかも分からないし、その放っておかれた悲しさや虚しさはどんどんと積み重なってしまう。

    この親子は、不満な気持ちとか、〜したい欲求に対して向き合ってるなと。我慢する以外の方法をちゃんと模索できてるなあと思った。

    自分のモヤモヤした気持ちを自分自身で把握して、それを相手に説明することって、大人でもできる人は多くないんじゃないかな。

    うちの息子も、自分自身の気持ちを大切にしてもらいたい。わたしも息子に適切なタイミングに、適切な言い方で、そういうことばかけができたらいいな。

    そしてわたしもそうありたい。ちゃんと自分の不満や欲求の気持ちを周りに伝えていきたい。できるだけ角が立たないように。でも時には角が立っても、伝える必要があるときは伝えたい。そういう癖をつけていきたい。

    日々の練習がだいじね。

    あの親子を見習っていきたい。