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  • 「ヤツ」がきたときの思考と対応

    今が楽なことはいいことだけど、脅すようで悪いけど波があるからね、下降しても落ち込まずにやり過ごしてね、下降をやり過ごすと上昇するから、とカウンセリングの先生にいわれてたけど、久しぶりに「ヤツ」がきた。
    昨日からどうもおかしい。またやってきたみたいだ。
     
    混乱してる。なにひとつうまく考えられないし、うまく動けない。けど頭を整理するために書いてみる。書くためだけに、ドトールに来た。
    (なにかひとつに目的を絞ると、うまく考えられるし、行動できるね)
     
    異変は朝起きたときからわかる。あ、ちがう、この絶望感は、ヤツだ。ヤツのおでましだ。
    ぼんやり、もしくは色んなことがぐあーっと渦巻いてるような、そんな状態。
    だからなんにも手に付かない。ぼんやりしてるしかない。抗えない。途方に暮れるしかない。
     
    これには、先生の言うとおり、ひたすらやり過ごすしかない。ニキビがひどいので新しい皮膚科に行こうと思ってたり、ちょっと値のはる化粧品を買おうと思ってたり、新しいことやちょっと勇気のいること、それからむつかしいことを考えたりすることは、こういう状態の時は避けたほうが無難。
    書きたいことがあっても、見過ごす。
    書くことは見つめることだから、今は見つめちゃだめな時期。
    手を動かすなり映像をみるなりなんなりで、考えることをやめたほうがいいことを、今までの経験上知っている

    でもこういう時だからこそ、「有益なことをできない自分」を腹ただしく思い、もがきながら「有益らしきことをしようとする自分」がいることも知っている。
    この狭間で苦しむ。知ってても苦しむ。

    わたしの中で有益らしきことは、考える事。無益らしきことは、手を動かしたりつまらん映像を見たりして、考えることを放棄すること。
    あえて後者を選ぼうとしてるのに、後者しかできないと勘違いする。自分の中で矛盾してることで混乱してる。
    (考えることが有益だとは限らないし、手を動かすほうがかえって有益なことが多いけど、でもなかなか変えられない)
     
    こういう時は、ちぐはぐなことしかできない。
    トイレ掃除しようと思ってるのに食器を片付けはじめ、それを中途半端にしたままメイクをしかけてアイラインを片目だけ入れて、ふと思いつきポケットWi-Fiを取りに行って出かける準備をはじめたらホコリを見かけて掃除機のコードを引っ張ってたら、手に何か握ってるものはなんだろうと思うとアイラインのペンシルだったり。食器洗いも半端な状態のままにしていたことに気付いて、愕然としたり。あれ、掃除機はなんで出そうとしたのか忘れたり。

    急がなくていい状態でも、せかせかそわそわしてる。落ち着かない。考えと行動の足並みがそろわない感じ。
    せわしなく動いたと思ったら、急に電池が切れたように体が動かなくなって、ぽかーんとする。
    動き回るかぽかーんとしてるか。ほんと、なにやってんだか。
    からまわってる。
     
    あと、まったく建設的な考えができない。
    「とりあえず外に出たら気分が変わるかもしれない」「でも髪の毛ボサボサだし化粧もしてないし」「でもこのまま家にいたらさらに滅入るし」「でもなんかしなきゃ」「晩ごはん何にしよう」「外にでなきゃ」「何を買おう」「今日はなんでヨガ休んじゃったんだろう」「がんばって行けば良かったのに」「いや、とてもだるかったから行かなくてよかったよ」「でも家にいたら滅入るし」「なんかしなきゃ」「ヨガに……」
    無限ループ!
    「でも」ってやつがうるさい!黙ってほしい。
    「でも」っていってるから、なんにも動けない。
    (でも、「でも」を頭のなかから排除することは難しい。「でも」をなくすと考えることができなくなる}
     
    何をしたらいいのか、何からはじめたらいいのか、分かんない。手探り。
    考えがまとまらない。
    これがいつものパターンな気がする。
     
    これに対処するには、書き出してみること。
    でもひどいときは、書き出すこともできないし、ひとつのことに集中できないし論理性が理解できなくなるから、紙を見ると「つらい」「わかんない」「いやだ」くらいしか書けてない。

    最終手段は、恋人にメールか電話。自由度が高い仕事してるから、いつでも連絡できるのが救い。
    今日の場合、LINEにて。
    「help」
    「どした?」
    「つらい」
    「そっか」「ドトールは?」
    「コーヒー飲めない」「オレンジジュースのむ」「高いけど」
    「高くてもいいよ」
    「何したらいいか分かんない」
    「パソコン持ってったら?」
    「そうしてみる」「今日ヨガ行けなかった」「お菓子たべすぎてきもちわるい」
    「ヨガは夕方からじゃないの」
    「金曜は昼からなの」
    「気持ち悪いのつらいね」
    「うん、つらい」
    「化粧せねば」「お腹いっぱい」「髪の毛ボサボサ」「外に出れない」
    「いいよいいよ」「無理しないで」
    「ひとつひとつやってみる」
    「ひとつひとつがいいね」
    「ありがとう」「ではのちほど」
    この恋人との会話でいいところ
    ・ひとりごとのようなことでもちゃんとそれに呼応した言葉を返してくれる
    (頭が整理される)
    ・短文でもいいし、短文を続けて打ってもいいとこ
    ヤツがきたときは長い文章が読めなくなるし書けなくなる。文章の構成がわからんくなる。)
    ・思ったことを書いたら可視化できるから自分が何を思ってるかわかる
    ・「こうしたら?」と提示されるより、受け止める返事をしてくれるところ
    ・自分自身で導き出すのが良い
    (オレンジジュース、ひとつひとつやってみる、など)
    ・なんでつらいの?とかきいてこないところ
     (そんなの分かんないんだから)
     
    とりあえず、今日の難関は通りすぎた気がする。
    身支度をして、今の状態を書くためにパソコンをもって、オレンジジュースを頼んで、ドトールにこれたこと。これで今日の波に乗れた。もう今日は大丈夫な気がする。
     
    ひとりじゃなんにも決められないけど、誰かと相談したらできることがある。
    こうやって、長い文章も打ててる。乱雑な文章だけど。間違って使ってる言葉もあるだろうけど。つながっていないところもあるだろうけど。

    こうやって、手探りでやり過ごし方を学んでいく。

    長くて乱暴な文章でごめんなさい。