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  • ゆるりとした年末年始でした

    去年は矢のように一瞬で過ぎた。わたしの29年の人生の中でも、特に慌ただしく変化の多い1年だった。

    夫の転職活動、新居への引っ越し、そこで保育園の空きが見つかり急きょ息子を保育園入園させる、わたしの就職活動と資格勉強、夫の退職&有給消化&転職、わたしは新しい業界での就職が決まり仕事スタート、息子たび重なる発熱、一家3人で肺炎、わたしは肺炎をこじらせて1ヶ月半の休職、家族3人で初の旅行、認可保育園入園申し込みとそれにまつわることで雇用主との交渉、カーシェア利用、息子を年末保育、わたしのメニエール病再発などなど。

    特に前半はどかんと大きめの変化が続き、こんなことがあるのかと。

    週2〜3回の頻度で整体に通っていたのでお金もとんでくし、あわただしかった。

    始めた仕事はわたしに合っているかといわれると疑問だけど、それでも社会人としての再スタートをしっかり踏め出せたと思う。仕事をしてみないと自分には何が向いているか、苦手とするかわからないことも分かった。パートとしてだけどしっかりと裁量を持たせてもらいながら色んな方面の仕事をさせてもらっている。働く前よりも日々の風景にさらに色が増したかんじ。たのしい。

    でもやっぱり体力が足りない。時間が足りない。育児と仕事と家事のバランスが難しい。どれくらい気持ちや労力を注力していいのか、そのバランスをはかっていくのに悩んだ。そのこともあって夫とはたくさんケンカをした。今までで一番たくさんひどめのケンカ。息子から「ママ、パパとけんかしちゃった?えーんえーんしちゃったね」などどいわれる始末。自己嫌悪によくおそわれた。死にたさも幾度となく襲ってきた。でも夫もかなり変わってくれた。家事を自ら気づいて率先して動いてくれるようになった。ぼーっとしてるところは彼の短所でもあり長所でもあることがちゃんと分かった。お互いの苦手なところ、得意なところ、やっと各々で認識してそれがうまくまわり始めてる感じ。歩み寄りと諦め(いい意味で)。相手のすべてを受け入れて、仕方ないかと相手も自分も許せる余裕を持っていたい。もう「恋」の愛情は残っていない。残ったのは「戦友」のような深い愛。そういう意味で、わたしにはもう夫以上に濃厚な家族としての絆を感じられる相手はいない。代わりにならない唯一無二の存在。

     

    そして息子は、人間ってこんなに急に話せるようになるのか?というほど猛スピードでめきめきとことばを覚え、文章を覚えて、言語を獲得していった。毎日たのしみがあった。特に2歳2ヶ月頃〜2歳6ヶ月(現在進行中)は、目を見張った。目を丸くしてしまうくらい驚くことを言ってくる。育児記録が追いつかない。どんどん可愛さが増す。こんなに可愛くていいの?ととびきりの爆発的なかわいさに、もう愛情のバロメーターがぶっこわれている。

     

    メニエール病になって耳の聞こえが悪くなったとき、解放されたと思った自分がいて驚いたしおもしろかった。息子の夜泣きや夫のイライラする小さな声に対して、もうわたしは聞こうとしなくていいんだって思った。だってうまく聞こえないから。聞こえないから聞かなくていいんだって肩の力が抜けた感覚があった。病気は悪じゃない。それはとても平面的な見方だと思った。そういう気づきがあった。もっとわたしは、聞きたくないことは聞かなくていいし、まじめに向き合うばかりじゃなく逃げたりとぼけたり怒ったりして自分に素直にいてあげなきゃと思った。

     

    クリスマスは夫がスーパーで買ってきた2種類のローストチキンをたべた。息子も美味しそうに食いちぎって咀嚼していた。おせちは作らなかった。去年撮り忘れた2355 0655の年越しスペシャルも録画して1月2日にみんなで観た。クリスマスプレゼントの黄色いバランスバイクを息子は嬉しそうにまたがってゆっくりそろそろと歩き回っている。新居のリビングに絨毯を買ってからみんなリビングでごろごろ寝そべってだらだらを謳歌している。平和だ。平和なのが一番だわ。

    息子も野菜をちょっとずつ食べてくれるようになって、やっと家族3人で同じものが食べられるようになってきた。大変だったご飯の支度にも慣れてきた。ひとり遊びできる時間も増えた。あんなに臆病な息子が保育園のクリスマス会で大勢の保護者がいても泣かずにニコニコとあわてんぼうのサンタクローに合わせてマラカスをふることができた。息子の成長でいつのまにか楽になってることが多い。たいていのことは時間が解決してくれる。自分の力ではどうしようもないことにあらがわずに、がむしゃらに食いしばって頑張らずに、まあいっか、いつかはなんとかなるね、という気構えでいたい。そんなゆるさをもって2019年も生きていきたいです。