親になって17520時間
息子が2歳になった。
昨夜、息子の寝かしつけに大苦戦してくたくたになった夫と、お互いの母親業と父親業について2年間おつかれさまだったね〜とねぎらいあった。
2年というとあっさり感じるね。むしろ730日間とか、いやいやそれに24時間かけて17520時間の方がしっくりくるわ。
そうだね。寂しがりんぼの抱っこマンだから1年半くらいは一日中抱っこしてたし、1〜3時間おきの夜泣きは1年10ヶ月も続いたし、本当に文字どおり24時間だったね。
うん。夜泣きは本当にきつかったね。
うん、地獄だった。いつまで続くのか、と。怖かった。つらかった。息子に腹が立ったし首を何度もしめかけた。ただひたすらに眠くてだるかった。
出口が見えなかったね。でも今はだいぶ落ち着いてきたね。朝起きたときに絶望を感じる日がなくなってきたね。
わたしたちもケンカをたくさんしたね。たくさん泣いたね。たくさん仲直りしてきたね。
17520時間、お互い本当におつかれさま。いつもお互いよくがんばってるね。いつもありがとうね。
なんて話してた。
息子が産まれて夫は、紆余曲折をへて今はもう誰にも代えがきかないとても大事な存在になった。他人と話をしていてこんなあったかい気持ちになれる人と出会えるなんて、10代の頃の自分からすると夢にも思わなかった。
息子が産まれて良かったことが数えきれないほどあるけど、そのうちのひとつに「出会う子どもすべてがかわいいと思えるようになったこと」がある。
それって幸せじゃない?
簡単に小確幸が手に入るのよ。パッと子どもが目に入るだけで、顔がにやける。気持ちがフニャってなる。その子の幸を願える。それって嬉しいよ。
明日からまた息子と過ごす731日目、17521時間目を始めよう。