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  • 結婚式の準備であれやこれや

     

    結婚パーティーの準備、すごくたのしい。 ホテルや式場みたいなところではなくてオーダーメイド的につくっていくタイプのところにしたから、雰囲気はもちろん衣装や小物とか全部好きなようにできる。自分たちが今までかわいいとかきれいなデザインだとか思ってたことが、どんどん具現化されてくのってとてもすてきなこと。しかもちゃんとしたプロの人がつくったり手伝ったりしてくれる。料理も見栄えがしておいしいものがどんどんあがってく。これは思っていた以上に贅沢な気分で、なんだか申し訳ないくらいうれしい。特に招待状はうれしかった。すごいかわいいものができた。

    春っぽいけど甘くなく爽やかな感じで、鳥と旗と葉っぱと黒猫とかのモチーフをといってイメージ画像をたくさん見せて相談したら、ドンピシャなデザインの招待状がでてきた。うおおお!ってなった(でもあとから気付いたけどだいたいゲストにはメールで連絡とってたから、わざわざ招待状送らなくてよかった…。ちょっと2人とも気分が盛り上がりすぎてた)。 それからウエディングの専門用語(ペーパーアイテムとはなんぞや?とか、ウェディングツリーリングピローとか、、)もたくさんあって、イメージ画像を探すときにそのことばを入力しないと検索画面に出てこないこともあるから学びが多かった。pinterestっていうサービスも名前は知ってたけど今回すごい使ったし重宝した。結婚パーティーが終わってもたぶん使う。あと、普段なら絶対行かないような布の卸街(日暮里)や手芸店(浅草橋)に行ったのもおもしろかった。たくさん検索したし人に訊いたしいろんなところに出向いたしいろんな新しい種類の道具を使った。すごい大袈裟にいうと世界が広がった(いや、やっぱり大袈裟すぎる)。

    恋人やプランナーさん方とみんなでつくりあげてくことはすごいおもしろくてわくわくするし、費用もDIYが多いから結婚式の相場より断然安いんだけど、やっぱりいくつか問題点が。

    まずは如何せん手間がかかる。当たり前なんだけど。いろんな選択肢とか候補の中から「選ぶ」のではなく、なんでもありの中からひとつのイメージを持ち、それを具現化していきつつ決めるような、そういう「選ぶ」作業がずっと続いている。凝ろうと思えばいくらでも凝れるから、時間がいくら合っても足りない。テーブルの上のナプキンを布の卸の店まで行って膨大な布の素材や柄から選びにいったときはへとへとになりすぎて、ここまで凝るのはちょっと違うと思った。

    たいへん。本当にたのしいけど、すごくたいへん。

    それから問題点がもうひとつ。

    具現化するには、まずわたしたち夫婦2人がいいなと思うイメージをすりあわせてイメージ画像をたくさんあげて、それをプランナーさんに相談しながら自分たちが調達したり作れるものは作り、自分たちだけじゃ難しいことは依頼したり手伝ってもらったり、という過程なんだけど、最初の2人のいいなと思うイメージのすり合わせがとてもむずかしい。

    わたしは、「かわいい、素敵、よい」という範囲が広い。その一方で恋人はその範囲がかなりせまい。とても凝縮している。せまいけど確かにそれは、シンプルだけど目を惹き、洗練されてるわりに気取ってなくて素敵、というデザインなのでぐうの音も出ない。

    わたしがかわいいと思う範囲の中に恋人のかわいいが必ず含まれてる。ちぇっ。

    フルタイムで働いている恋人の方が時間がない分、わたしが足を運んだり画像を探したりしてたくさんの選択肢や候補をあげるんだけど、ことごとく却下されるのがかなしくて時々つらい。ときどきお伺いをたててるような気分になる。でも確かに恋人のほうがセンスがいいのだから仕方ないのかもしれない。

    でもそういう類の衝突は、何かをいいものをつくろうとすると避けられないものだ!と2人で言い聞かせてる。

    最後の問題点は、恋人の時間が足りなさすぎて疲弊しきってる。わたしが選ぶから休みなよ、といっても俺も選びたい、、という。技術者だからかなんだか知らないけど凝り性で妥協しないからたいへんそうだし、体調が心配。

    結婚パーティーの準備は非日常感があふれててとてもたのしいけど、平々凡々な日常が少し待ち遠しくもある。