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  • 「うれしい」と思える気持ちがうれしい

    今、人生で一番、高揚してる。昔の自分に「これからいっぱいたのしいことあるから大丈夫だよ」と声をかけてあげたい気分だ。

     この前、結婚指輪を買いにいった。前職の同期にそれを伝えたらびっくりされた。

    どうやら在職中のわたしは「指輪なんて別にいらないよ。ブライダル業界に搾取されたくない。高いし見せびらかすみたいで恥ずかしいし邪魔だし」って言ってたらしい。

    そっか、わたしそんなことを言ってたのか。やっぱりだいぶ荒んでたのかもしれないな。

    でも、そもそもわたしは元から挙式や結婚指輪の必要性を感じてなかった。荒んでただけではない。ところが本当にここ最近になって、その2つがありだなと思い始めた。

    挙式はするかわかんないけど、費用も抑えめで昔ながらの形式ばったもの(ファーストバイトとかも含め)でなければありかもねえ、と話したりしてる。

    不思議。

    自分の変化に不思議だ。

    で、指輪をみてきたんだけど。

    昔住んでた浅草付近に、こじんまりとしたかわいいジュエリー屋さんがあったのを思い出して、行ってきました。

    そこのジュエリーは、変にきどってなくて普段使いできるようなものばかりだったから、いいなと思った。店員さんもフランクだけどとても真摯な対応をしてくれて、ジュエリーに対する熱い想いを持った(自分の仕事に誇りを持った)方だったのが印象的だった。

    前のわたしなら、その熱さにひいてしまってたかもしれないんだけど、今のわたしはその店員さんがかっこよく見えたし、店員さんの褒めことばがうそっぽくなくきこえ、存外に指輪がわたしの左薬指になじんでみえて、きれいだなあと思った。

    わたしの肌は白めだからゴールド系が似合うといわれ、K18?にした。キラキラしすぎるのはいかにもっぽくて恥ずかしいから、いつものTシャ・ツチノパンの格好にも合うマット加工のもの。

    恋人も飽きずに、ニヤニヤと熱心に選んでくれる。

    ちなみに恋人の指輪は買ってない。恋人が欲しがってないし、わたしもつけてほしいわけでないし、何より強制してつけるものじゃないし。恋人は、わたしがほしいという気持ちを大事にしてくれた。それだけで、とてもうれしい。

    ***

    左薬指の指輪って何の意味があるんだろうと、周りがペアリングを付けはじめた高校生あたりから、ずっと考えてた

    ①恋人との愛の証のため

    ②周りに「恋人います」と知らせるため(自慢含む)

    ③オシャレのため

    まあ、どれかだろう、と思ってた。

    だけど、自分がいざ、指輪を欲したときの1番の気持ちはどれでもなかった。

    今、自分がたのしんでる状況やうれしいと思ってる気持ちを大事にしたい、と思ったから。

    籍を入れようか、となってからの、なんか浮き足立つ感じを存分に楽しみたい。恋人と「これがいいかな、これは似合うね」と相談しながらニコニコする時間を共有してたい。

    それは他のことでも代用できるけど、こんなわたしたち2人共がなんとなく浮き足立つようなワクワクするようなことって、あんまりなかった気がする。

    「籍を入れるなら指輪が必要!」という感じではないんだけど、「籍を入れたんだからせっかくだし指輪を買ってみようか!」という感じ。うまく言えないんだけど。

    高い買い物(2人でちょっといい温泉旅行に2泊できるくらい)だから、ノリで買えるものではないけど、でも少し気が引き締まるような、ちょっともじもじそわそわするような、そんな感じが気恥ずかしくてすごくたのしい。

    注文してからつくってくれるらしいから、まだ手元にないんだけど、それもまた待ち遠しさがあってたのしい。

    何より、自分が結婚指輪をほしいと思えたことが、1番うれしい。