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    金のわらじをはいてでも-薬と医者-

     1週間ほど前、「これ、○○(わたしの名前)の症状と似てない?」と、恋人がこの記事を見せてくれた。

    睡眠薬・抗不安薬、処方量でも… 依存症にご注意:朝日新聞デジタル

    この記事では、ベンゾジアゼピン薬剤についての依存症と離脱症状に関することが書かれている。
    ベンゾジアゼピン抗不安薬を処方された。この薬は不安、不眠、抑うつといった症状がある患者に、広く使われている薬だ。飲み始めると、めまいは落ち着いたものの、2カ月たたないうちに体のふらつきが起きた。4カ月後からは強い不安に悩まされた。仕事を続けられず、01年にニュージーランドに帰国。ベンゾジアゼピン依存症と診断された。薬物中毒治療専門の医師を受診し、薬の量を少しずつ減らしてゼロにした。しかし、断薬後も離脱症状に苦しんだ。ひどい不安感や情緒の不安定。光を異常にまぶしく感じ、テレビを見られない。体に力が入らず歩けない。断薬して1年間で多くの症状は消えたが、突然の不安感は10年ごろまで続いた。
    神戸市の40代男性も、ベンゾジアゼピン抗不安薬離脱症状で苦しんできた。社会不安障害と診断され、09年まで4年半、医師の指示通り飲み続けた。やめた2日後から、異様にまぶしい目が痛いなどの症状が出た。

    わたしは今、片頭痛の予防薬と双極性障害の安定剤として、ラモトリギン(ラミクタール)を晩ごはん後に服用してる。寝つきが悪いときはアルプラゾラム(コンスタン)0.4gを半錠のむ。
    それは医師の管理下で、定められた量とタイミングにのんでる。
    これは普通のことのようだけど、今までわたしが通院した10件ほどの精神科ないしは心療内科からすると、まったく普通じゃない。

     ***
    ベンゾジアゼピン系の薬ばっかのんでた

    1年半前まで、ベンゾジアゼピン系薬剤であるアルプラゾラム(コンスタン)0.4mgを1日上限6錠のところを、最低12錠のんでいた。朝・昼・夜の食後に3錠ずつ、寝る前に3錠。それプラスしんどいとき(たいてい10時と15時と17時)に1錠ずつのんでたので、合計15錠のんでたことになる。

    やばいと思って当時通院していた先生に相談したところ、ロフラゼプ酸(メイラックス)とゾルピデムマイスリー)、ブロチゾラムレンドルミン)を処方してもらった。今思えばすべてベンゾジアゼピン系薬剤だった。

    結局、コンスタンの量は変えられなかった。たぶん「切れた」感じがしんどかったから。
    むやみに薬を減らすことがいいわけじゃない。ただ、適した薬を適量のんで、いい効果が表れてくれればいい。だから相談したんだけど、当時の医師は「コンスタンはどれだけのんでも死なないから、お守りとして何錠でものんだらいいんじゃないでしょうか」といわれた。
    そのことばを信じたわけじゃないけど、唖然としてしまい、自暴自棄っぽくもなった。患者主体でコントロールするのなら、医者はいらんくないか?
    本当に無法地帯だった。
     

     コンスタンという商品で販売されているアルプラゾラムという薬は、血中薬物濃度が半分になる時間(半減期)が比較的短い薬。つまりぐんっとあがってすぐ下がるタイプ。
    それは「切れた」感じが分かりやすい薬。

    薬が「切れた」という感覚

    ベンゾジアゼピンとは?(ベンゾジアゼピンの作用/適応症)

    専門で勉強してないし詳しくは分からないけど、血中薬物濃度が半分になる時間(半減期)が比較的短い薬は、長いものと比べると依存性が強いといえるらしい。ソースは今かかっている先生より。
    コンスタンという商品で販売されている上のリンクからするとアルプラゾラムという薬は、半減期がSという分類で短め。
     
    退職してから、上記薬以外の薬含めて異常な量の薬を勝手な自己判断でどんどんやめていった。離脱症状だかなんなんだかそのときはわからなかったけど、かなり苦しかった。希死念慮が強すぎて何が辛かったか具体的に思い出せないけど、記事に掲載されている症状の「異様なまぶしさ」があったことは覚えている。

    まぶしい!
    TVなんてほとんどみれないし、昼間は目をあけられないほど痛んだ。アイマスク必須。夜じゃないと外に出られない。
    当時通院していた精神科でその症状を伝えても、眼科へいってくれといわれて終わりだった。ネットで調べて、片頭痛の症状かなと思ってひたすら耐えた。アイマスクをしてアイスノンを目とこめかみに当てながら、1日中家から出られないような日が3ヶ月ほど続いた。
    どうしても買い出しに行かなきゃいけない時はサングラスと帽子で。曇りの日だってサングラスは必須だったし、サングラスしてても外に出られない。恋人に引っ張ってもらいながらの移動。
    もちろん携帯やPCの光だってまぶしいから、さびしくて時間を持て余してるのにネットできなくてつらかった。半目でツイッタはみてたけど。

    あれはいまだに、原因が何なのかわからない。片頭痛の症状(アデロニア)なのか、ベンゾジアゼピン系の離脱症状の一種なのか。
    今でも本当にときどきだけど、少しだけまぶしくなることがある。

    ***
     なんのために薬を飲むんだろか
     今かかっている医師に、前はコンスタンを10錠以上のんでたことを話すと、かなりびっくりされた。離脱症状はなかったかとか、ちゃんと服用量を医師に伝えてたのかとか、それを医者が許したのか、と。
    正直全然まかり通ってるし、あと簡単に気軽に処方されやすい薬なんだと思う。

    処方されることでなんとかつらい時期をやりすごすことができるから、必要な人には必要だと思うけど、だんだん量が増えやすい薬でもあるんじゃないかや。耐性ができるのか、効きづらくなる気がするから。
     
    うちの実家には、コンスタン錠剤の山がある。おそらく100〜300個くらいはあるんじゃないかな。
    なぜかっていうと、実家から唯一通える範囲にある精神科が、山ほど薬を出してくれるから。うちの家族は悲しいことや不安になることがあれば、誰もが鎮痛剤のように、機械的にのんでる。こわいことだと思う。
    みんな、医師の指示の下ではのんでなくって、しかも実は診察もしてもらってない。1度診察を受けたことがある人なら、次回からは「薬診察」という名で、受付をしたら薬がもらえるシステムになってる。
    量はその薬の上限値プラス頓服として、処方できる最大限の量を処方箋に書いてもらってるらしい。
     
    精神科医の役割ってなんなん
    精神科や心療内科(以下、精神科)は、他の診療科と比べて、医師の裁量によって病状がすごく左右されやすいと感じる。
    精神科医はただ薬を処方するだけと揶揄されがちだけど、そもそも適切な薬の選択や薬の適切な配分、量の判断を下すことこそが、精神科医の大きな役目だと思う。
    それに尽きる(カウンセリング的なことはそれ専門のカウンセラーに任せるのが個人的にいいと思ってる)。
    患者が好き勝手に服用させないようにする責任が精神科医にはあると思う。それには患者との信頼関係みたいな大事な関係性を築くことが必須な気がする。精神科医にはそういった意味で技量が問われるんだと思う。でもそれって難しいなとも思う。

    そのためには、患者と話をする時間がかなり大切になってくる。患者と話しても患者はウソをつくから、聞いても意味ないしあえて聞かないという意見も聞いたことある。患者は被害妄想が強かったり、本当にあった出来事よりも大げさに伝えることもあれば、逆にとても元気なフリをすることもある。
    だとしても、精神科医と患者が話をできる環境を整えるべきだと思う。もしくは臨床心理士を常駐させて、カウンセリングを始めやすい環境をつくる。
    じゃなければ、患者は何を信じればいいのか分からなくなる。あなたはわたしの何を知っとんの?何を根拠にこの薬を処方してるの?この薬を定められた量を飲んでよくなるの?信じていいの?ってなる。

    よい病院とよくない病院
    わたしが今まで通院してきた精神科・心療内科の施設(病院)は10件を超えるけど、その中でいいと思えたところは現在通院している個人クリニックと、お世話になってる鍼灸師におすすめされたデカイ病院の2つだけ。

    良くない施設(病院)に共通したところとしては、
    実質的にさばけない人数の予約を受けるところ。
    患者の待ち時間が増え、待合室はイライラ感で殺伐としている。
    それからいざ診察しても1人の患者にかける時間はほんの数分ということ。
    それで、ちゃんとした薬の処方ができるのか、わたしは疑わしいと思う。

    あと、院内の清潔さや静かさも大事だと思う。精神状態がひどいときは、汚かったりうるさかったり不快な臭いだけで、かなりのダメージを受ける…。

    適切な薬の処方と院内環境の整備、といったらとても簡単だけど、それができている施設(病院)は本当に少ない。

    病院探しめっちゃ大事
    でも、元気になりたければ、諦めずに病院探しや信頼できる医師探しをしていかなきゃいけないと思う。しんどいときは1から病状や経歴を説明することがかなり苦痛なので、新しい病院・医師探しには思った以上に骨が折れるんだけど。
    今では多少の口コミがネットにあがることで、一昔前よりは見つけやすくなってはいるものの、まだまだ難しい。他人がいいと言っても自分には合わないことなんてざらだし。
    難しい。本当に難しい。でも、いい先生に出会えたときは、目の前がぱあっと広がる。ちゃんと先生に指示された薬を飲んで、先生と一緒に治していこうと思える。いい先生が見つかってからが本当の治療が始まるんだと思うな。

    だから、うまくいえないけど、今つらいなと思ってる人が1人でも多く、自分に合った医師が見つかればいいなと思う。
    うまくまとまらないけど、めっちゃ固い記事になったけど、そんな感じです。

    追記1:わたしがエントリする2時間前にあがった記事。趣旨は違えど薬に関することだったので、びっくりした。
    薬を飲まないと死ぬ - ある精神病患者の一日
    むやみに薬を減らした方がいいというおせっかいアドバイスほどむごたらしいものはないと思う。

    追記2:なぜかこのブログにたくさんの人がアクセスしてるっぽいのでいろいろ訂正したりした。けど間違ってることもあるだろうしわたしの解釈でしかないことも多いから消そうかとも悩んだんだけど、いちおう残しておく。医療分野ど素人のただの一患者のブログでしかないよ。