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  • 寺門ジモンは間違っている

    いま考えてもどうも納得がいかない。

    この間、わたしが愛してやまないバナナマンが司会を務めるTV番組の企画に寺門ジモンがでてて、丸一日断食して空腹状態のときに、1番最初にどんなものを食べるのかという実験をしてた。すき焼きか、焼肉か、北京ダックか、、と考えあぐねた最後に、寺門ジモンは「寿司」を選んだ。しかも大トロやブリの類じゃなくて、鯛。鯛の寿司。高級なお寿司屋さんだから、シャリもちょびっと。

    お腹が空きまくって空きまくって極限状態のときに、わたしはどんなメシを選ぶか。まちがっても鯛の寿司なんかではない。断じてない。
    恋人と話し合った。やっぱり肉だろうと。腹が減って減ってもうだめ、となったときにはやっぱり肉が食いたくなるんじゃないか。

    まず第一候補は、ステーキ。もちろん牛ね。じゅわじゅわーっとした肉汁と脂が口の中を占領して、もう頭が沸騰しちゃうんちゃうやろか。ニンニクとペッパーをがつんときかせて、バターとかステーキソースなんかをで少しマイルドにしたやつは、もう一口で「うひょー!!」と声をあげそうだ。たまらん。
    次に恋人が提案したのは、とんかつ。ほほう。とんかつね。サクサクっとした衣の中にジューシーな柔らかい肉が腹ペコの胃に染み渡りそう。とんかつソースがまたごはんに合うんだ。ばくばくいける。
    わたしはハンバーグだね。チョコレートのひとかけらも食べれないほどすごい切迫した状況下で残業してて、12時間以上なんの糖分もとらなかったときに、フラフラになりながら駅前の松屋で煮込みハンバーグの目玉焼き乗っけたやつ食べたら、もうウマすぎて涙がでたもん。「うううー」っていいながらおじさんたちの目も気にせずむしゃむしゃ食べた。こんなウマいものがこの世にあったのかと思って感動した。後日もう一度あの感動を、と思って頼んだらそんなに美味しくなかったし半分残したけど。

    あと、すき焼きもいいね。甘辛い味付けに卵が合わないわけがない。鶏のからあげもいいね。
    がつんとごつんと食べたいのなら、ラーメンやチャーハン、オムライスやミートソーススパゲティとかでもいいんちゃうやろか、と話し合ったけど、やっぱりなんかちがう。普段は刺身とか焼き魚、煮魚がお好みの我々だが、これらもちがう。もっと、長時間お待たせした胃に敬意を払おうじゃないかと。そんな胃袋を尊重しようじゃないかと。米や麺類などの炭水化物もウマいし大事なやつ。だけど、やっぱりずっとじっとおとなしく待っててくれた胃にご褒美を与えるためには、やっぱり炭水化物でも魚でもなく、「肉」なんだ、と。

    やっぱり、あのときの寺門ジモンの選択は間違っている。長時間我慢させた胃やその他の臓器をないがしろにした選択だったと、いまも心から思う。

    さっきチェーン店じゃないハンバーガー店でめちゃくちゃうまくて分厚いハンバーガーをばくばく食べて帰ってきて、わたしは自分の胃を大事にしてると思った(労わりではなく)。

    追記:2015.5.22
    今となっては寺門ジモンの気持ちがよく分かる。鯛のお寿司こそ自分の胃を大事にしてるだろこれ。空腹すぎる胃に重たい肉入れてどうすんのだ!胃はびっくりしてしまって痙攣するかもしれん。それに比べて鯛の刺身はあっさりとした味わいの中に優しい甘みがあるし、酢のきいたシャリはすっと胃に収まると思う。
    当時の自分は何いってんだろうか。